ドローンを活用した農薬散布は、実は日本発祥だということを
皆さんはご存知でしたでしょうか。ただし、正確にはドローンではなく
無人ヘリコプターの利用です。1980年代に世界で初めて日本が
農薬散布用の無人ヘリコプターの利用を開始しました。
無人ヘリコプターとドローンの相違点
無人ヘリコプターの特徴
大きく分けて、航行時間・散布能力・農薬積載量の3点特徴があります。
具体的には、航行時間は60分、散布能力は10,000㎡/10分、農薬積載量は20㎏です。
ドローンの特徴
機体価格・操縦難易度の2点です。
機体価格は約200万とヘリコプターの5分の1であり、
操縦難易度もヘリコプターでは免許制ですが、ドローンには免許は必要ありません。
そのため難易度はヘリコプターと比較すると非常に低く、制御機能が豊富なため安全といえます。
まとめ
ただ、どちらの方が農薬散布に利用する際に優れているか一概には言うことができません。お互い異なるメリットがあるので農作物の種類や農作面積等、それぞれの地域の特性に応じて選択することが重要であります。
農業におけるドローンの活用
農薬散布
ドローンに農薬を積載し散布します。農薬は液体や粒状、粉末のものもあり様々なものに対応しています。ただ散布時に他人の土地に散布してしまう恐れがある点に課題があります。
精密農業
ドローンにセンサを搭載し、農作物の生育状況や土壌状況を分析します。これにより、生産性の向上を図ることが可能になります。
上記二つを組み合わせることにより、生育状況の悪い箇所にのみピンポイント散布も可能になります。実際にドローンによる農薬散布を実施する際は、飛行範囲に対して飛行ルートを作成することで自律飛行します。よって、ほとんどの場合は一人で行うことができます。後継者不足の激しい農業における救世主であり、今後の活用に期待されています。