i-Constructionとは

i-Constructionとは何か

★ドローンによる3次元測量についてはこちら

「ICT の全面的な活用(ICT 土工)」等の施策を改革が遅れていた建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の抜本的な生産性向上を図り、技能労働者1人当たりの生産性を将来的には5割向上を目指すとされ、魅力ある建設現場を目指す国土交通省が推進する取り組みです。

i-Constructionでは大きく以下3つの取り組みが行なわれます。

①ICT技術の全面的な活用(土木)
②規格の標準化(コンクリート工)
③施工時期の平準化

土木現場では、ドローン(無人機)や3Dレーザースキャナーなどによる3D測量や、ICT建機による土木を拡大させていくことが宣言されています。

建築現場の生産性における問題点①:生産性向上が遅れている土木等の建築現場

トンネルは約50年間で生産性が10倍向上。一方、土木、コンクリートはほぼ横ばいで生産性改善の余地がある。

トンネル1㎡あたりに要する作業員数は58人から6人に減少。生産性10倍に
対する土木、コンクリート工の生産性は横ばい

建築現場の生産性における問題点②:労働力の不足

技能労働者約110万人が離職の可能性

i-Constructionが目指していること

01.生産性の向上

ICTの全面的な活用により、将来的には生産性は約2倍。施工時期の平準化等による効果と
あわせて、生産性は5割向上

02.より創造的な業務への転換

ICT化による効率化等により、技能労働者等は創造的な業務や多様なニーズに対応

03.賃金水準の向上

生産性向上や仕事量の等により、企業の経営環境が改善し、賃金水準向上と安定的な
仕事量の確保が実現

04.十分な休暇の取得

建設工事の効率化、施工時期の平準化等により、安定した休暇取得が可能

05.安全性の向上

重機周りの作業や高所作業の減少等により、安全性が向上

06.多様な人材の活用

女性や高齢者等の活躍できる社会の実現

07.地方創生への貢献

地域の建設産業の生産性向上により多くの魅力ある建設現場を実現し、地域の活力を取り戻す

08.希望が持てる新たな建設現場の実現

「給与、休暇、希望」を実現する新たな建設現場

i-Constructionで土木現場を変革

i-Constructionを導入すると施工・検査の工数が減ります

土木現場におけるICT活用の効果

起工測量から完成検査までの土木にかかる一連の作業時間について、平均26.1%の削減効果が見られた。

ICTと従来施工の比較

i-Constructionにおけるドローンの位置づけ

★ドローンによる3次元測量についてはこちら

このように多くの可能性を秘めたi-Constructionですが、中でもドローンは大きなカギを握っています。ドローンを活用することで精密な測量データの入手が可能となり、その3次元データをデジタル処理することによって、簡単かつ高品質な設計・施工が可能となりました。崖や橋など、人間が近づきにくい場所の点検や検査にもドローンは欠かせない存在になります。国土交通省では平成28年度から「新たに導入する15の新基準及び積算基準」と題する通達を出しており、ドローンを使った測量やICT重機による土木工事を拡大することを表明しています。

 

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